以前はご主人の両親が営む喫茶店があった場所に、思い出を引き継ぐように家を建てたTさん夫妻。玄関脇のドアを入ると現れるのは、ゆったりとしたLDK。居心地のいい空間が広がります。
立っているだけで笑顔がこぼれる空間
Tさん:「家じゅうでいちばんお気に入りの場所はキッチン」
左/カウンター前にはスツールが2脚。料理の合い間にひと休みしたり、荷物置きにも重宝。右/キッチンから見たリビングと庭の眺め。
Tさん:「思っていた以上によかったのは、広めにしつらえたカウンター。料理がしやすいだけでなく、いつも花やグリーンを飾る習慣ができました。フラットなつくりで、作業をしながらリビングにいる家族の顔や、庭の景色が見えるところも気に入っています」
新居の完成は2019年暮れ。引っ越し後ほどなく訪れたおうち時間は、Tさん一家にとって新しい家 に親しむ時間となりました。
やわらかな色、さわったときの感触やかすかな香りなど、感覚に訴えかける心地よさも無垢材の魅力。人を思わず笑顔にするちからがあります。
Tさん:「木のぬくもりが好きで、できるだけ多く使いたいと考えました。作りつけの棚や机も、すべて木製。大満足のでき映えです」
木と相性よく、でも甘くなりすぎないように
木のやさしい雰囲気をベースに、でも甘くなりすぎないように。インテリアを考えるとき、まず決めたのは壁の色と照明だったそう。
Tさん:「壁はグレーを選びました。木の色と相性がいいこと、白は以前の家と同じになるので避けたかったことが大きな理由です」左/玄関にも花を飾って。壁はLIXILの「エコカラットプラス」のネオトラバーチン ベージュ。 右/玄関横に設けたシューズクローゼット。収納扉はLIXILのクリエアイボリー。
左/玄関とリビングの間のドア。2階クローゼット(「ヴィンティア」のネイビーブルー)と同じ色 の親子ドアにしたいという奥様の希望に合うドアがなく、建築士さんの提案で、LIXILのプレシャスホワイトを、似た色に塗り替えました。右/窓の横に地元の工芸品「越前竹細工」を飾って。
左/トイレのドアはLIXILのクリエアイボリー。右/玄関ドアはLIXIL「ジエスタ2」のチーク。壁より濃い色に。
照明器具やドアなどのパーツは、場所ごとにデザインや色を変えて空間に変化をつけました。ドアの色は選びきれずにいくつかの色が混在していますが、それがかえって味わいを生んでいます。
寝室から廊下への引戸はLIXIL「パレット」のグリーンペイント。観葉植物やスツールの色とさりげなくリンクしています。
左/将来、長男の部屋にしようと設けたスペース。右手のクローゼットの扉はLIXIL「ヴィンティア」のネイビーブルー。深みのあるいい色です。 右/2階の廊下。奥に見える部屋のドアはLIXILのクリエアイボリー。
左/長女の部屋のドアはLIXIL「パレット」のブルーペイント。本人が選んだ軽やかな水色です。右/階段を上がってすぐ左にある洗面コーナーにもさりげなく花を飾って。
庭の入り口にあるアイビーのポーチ。「Welcome」の看板は喫茶店時代の名残り。庭は現在、 少しずつ工事を進めているところ。
広々として明るく、風通しのいいLDKは、家族が自然に集まる場所。ソファを囲んで思い思いのくつろぎ方で時間を過ごせます。
経年変化を楽しめるのが、木の家のいいところ。家族とともに歩んでいく、この家の未来の姿が 楽しみです。
**Tさんのおうち時間をより快適にしてくれるもの**
キッチンに飾る季節の花
部屋に花を飾ることで、季節を感じる楽しみを覚えました。飾る場所はキッチンカウンターがお気に入り。
大小さまざまな観葉植物
前から気になっていた大きな観葉植物。ついにウンベラータを手に入れました。小さな鉢ものも楽しんでいます。
ついついふえる食器やキッチン用品
北欧アンティークが好きで、少しずつ集めています。あたたかみのある雰囲気が好み。
数をしぼって楽しむ明かり
夜は照明の数を減らし、ペンダント&スタンドライトのみを点灯。ぐっと雰囲気が出ます。
\これから家づくりを始めるかたへのアドバイス/
Tさん:「家をつくった当初は、壁を飾ることをあまり考えていませんでしたが、でき上ってからあれこれ飾りたいと思うようになりました。玄関にニッチをつくったり、リビングにアクセントウォールを設けるなど、”飾る余地”を考えておくといいかもしれません」
※掲載商品は実施工例のため、販売終了商品も掲載されている場合がございます